トークライブ・陶器市・シーシャカフェ(1月の日記)

月の振り返りを忘れていた。もう少しSNSツイッター)を触る機会を減らしてブログに移行しようと思っていたのに……。月次締めくらいはサボらずにやりたいものだ。

1月がこんなに早く終わるなんて「嘘乙」が過ぎる。ところで非オタクA氏に「(もうn月が終わるなんて)嘘乙」と言ってたら、彼女も月末に「これはウソオツだね〜」と言うようになってしまい、何だか悪い影響という気がする。

1月は緊急性のあるトラブルがあったり、後半先輩が休暇に入ったりしていて仕事が億劫に感じることが多かった。この世にたやすい仕事はないね……記久子。
今年の目標は「勉強する」なのに全然してなかった。来月からまた勉強時間つけるか……。あと、後述するがインターネットをマジでやりすぎたのも大きな反省点です。2月も継続傾向にあるので、明日から距離を置きます。本当か?

 

読んだ本

カート・ヴォネガットジュニア『スローターハウス5

 

Kindle版が年末セールで安くなっていたので。正直よく分からなかった……。『夏への扉』もディックも、最近だと『横浜駅SF』もそこまでピンと来なかったので、SFを読む才能がないという説は大いにある。どちらかというと従軍体験を含めた哲学書私小説という意識で読んで、この荒唐無稽さ、秩序のなさこそが作者が戦争から感じた人生観なのだろうか……と思った。

ビリー・ピルグリムが変えることのできないもののなかには、過去と、現在と、そして未来がある。(p.72)

そういうものだ(これを読んだ人の8割が言いそうな感想)。

読んだ漫画

椎名うみ青野くんに触りたいから死にたい』10巻

グロテスク(ゴア描写的な意味でなく)すぎる。この巻の青野くんのお母さんと1巻の優里ちゃんが(完全に意図して)そっくりなの、かなりうげ〜という気持ちになった。すごい漫画だと思うし結末が気になるが、かなりエグみが強くて嫌な味だな……と思いながら食べている食べ物という感じ。忘我の渡瀬さんはロマン〜と思いながら読んでた。
あまり関係ない話だけど、ツイッターで話題になっていた『タコピー』など、機能不全家庭のグロさをリアルに描くのがうまい漫画というのがあり、それがキャッチーなだけでなく物語としてちゃんと意味があるか?というのは割と気になる部分でもある。『タコピー』はラストがあまり腑に落ちなかったのと、『一ノ瀬家』などを見ると、作者の作風……というか、ちょっと露悪を楽しんでないか?みたいなことを思ってしまうのだが、ゲスの勘繰りかもしれない。

藤近小梅『隣のお姉さんが好き』2巻

Webで読んだとき心愛さんの突き放しっぷりが好きで単行本を買ったんだけど、たーくんに歩み寄ろうという姿勢を見せたり、ターくんが成長したりして、何だかラブコメっぽくなってきた(悪い言い方をすれば「ワンチャンありそう」感が出てきた)のが、個人的にはあまり好きな方向じゃないです。感情の探り合いこそがラブコメなんだけど、チャンスないほうがいいよ……唯一無二の作品という感じで。

星来『ガチ恋粘着獣』9巻

ガチ恋粘着獣を読んでいると、いくら自分が相手を好きでも相手が返してくれるとは限らない(逆も然り)し、恋愛をはじめとする人間関係って本当は難しいものだな……と思う。世の多くのカップル(などの2者関係)が秩序を保ていることが奇跡的に感じるよ。漫画の感想としては、小夜がとてもかわいい。

高松美咲『スキップとローファー』1巻・2巻

ずっと読んでみたいと思いつつ読んでなかった。気持ちのいい漫画だ。江頭さんなど「ケッ、と思ってしまう側」のキャラがいて、その心情がかなり共感できるように描かれているのがいいなと思った。めっちゃ好き!というほどには正直ならなかったんだけど、この後の巻も面白いんだろうか。

九井諒子作品集『竜のかわいい七つの子

絵もストーリーもうまくてギャグセンが高い。

冬虫カイコ『回顧』

インターネットで一部の作品が公開されているのを読んで。人間の気持ちのどうにもならなさが淡々と描かれる具合がいい。『鏡子と雪』が一番好き。

観た映画

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1993)

しれっと書いてるけど前にも観たことある。1月は新作を観なかった。今更特に言うこともないが、やっぱりルックスと曲がいい。あと、「まあいいだろう!僕は頑張った、素晴らしい経験をした」のくだり。

プレイしたゲーム

ダンガンロンパ

年始にPS4を買い、フォロワーさんからおすすめされた『ロンパ』をやった。2023年に……初めて。結論から言うと一大ジャンルになっただけあり、面白かった。サイコポップを謳うだけあり、えげつなさとファニーさのバランスが絶妙で、「やりすぎてドン引き」になる手前で止まれている。いい悪趣味コンテンツ! ただまあ、もう自分がいい歳なのとキャラクターが高校生というのがあり、「若人がこんな目に……」という気持ちも芽生えた。これは発売当時に触れていれば(自分の年齢的にも)思わなかっただろうことなので、タイミングですね。高校生くらいで味わっていたら今後出会うすべてのものに「ロンパで言うと◯話で死ぬ」「ロンパで言うとこんなお仕置きされる」などと言っていた可能性が大きい。
好きなのは2章と4章。この学園に芽生える「友情」、残酷あじを引き立てるスパイスすぎるな。ラストもいい、というかラストがいい。結構世界観というか「実際どうだったの?」みたいな部分は謎が多いんだけど、最後の展開がジュブナイル感があっていいし、そこに水を差さないところもバランス感覚に優れていると思った。
あと、希望ヶ峰学園は校内にエレベーターをつけてください。移動が面倒すぎる。

スーパーダンガンロンパ2

無印をやって面白かったので続きもプレイ。キャラクター、ストーリー、トリック全部パワーアップしていて、「惰性の続編」になっていなくてえらいぞ!と思ったのだが、それはそれとして一部のキャラにかなり萌えてしまい、1月いっぱいそのキャラの妄言を吐くためにツイッターに入り浸っていた。君が私をおかしくしたんだぞ……。
(雑な括りで言うと)デスゲームもの、あるいはクローズドサークルものなのに、画面にも音楽にも明るさや開放感があり、この「サイコトロピカル」がいい具合にクセになった。
好きなのは2章と5章。2章は無印4章をプレイしたときに「このルールだったらこういう展開もあり得るよな……」と思ったことが割とそっくりそのまま展開されて、かなり満足感があった。5章は展開、クロ、発想すべてに意外性があり、見ていてかなり楽しかった。
あとは無印に引き続き、ラストがよかった。悪趣味コンテンツだとは思うけど(だからこそと言うべきか)、語りかけるメッセージがベタに真っ直ぐで、こういうところを照れずにやるところがとてもいい。ここにまで茶化しを入れたら冷笑になってしまうからね。発売から10年以上経ってる作品だけあって気になるところもままあるけど、バランス感覚にとても優れた作品群だと思った。

そのほかのこと

・2日

年末年始は帰省していた。感染症も流行っているので、初詣くらいしか行かずに実家で過ごす。実家とは折り合いの悪い時期が長ったんだけど、自分が経済的に自立したことで親の干渉がかなり軽くなって、以前より良好な関係を築けるようになった。あと、父が同期の死を経て「人(主に妻)に優しくしよう」モードに入ったというのもある。それで許されたと思うなよ、の気持ちも正直あるが、人間死にゆくときに持っていけるものは少ないので、いい思い出を意図して残すようにすることも必要だと思う。
行くところもなかったので、散歩をして、だらだら箱根駅伝を見て過ごした。父の母校である立教が55年ぶりに出場した。2024年の創立150周年に向けた記念事業として計画され、1年早く出場が叶ったとのこと。シードは落ちたけど、本命である来年も出られるといいですね。母校は総合6位だった。こういうところで若い学生の頑張る姿を見て「青春の輝きだな〜」みたいな気持ちになるの、処女の生き血を浴びる魔女(の優しい版)みたいだ。
餅を持たされて帰る。「実家のような安心感」が分かるようになってきて(今までは「実家のような緊張感」だった)、悪いことばかりではないと思う。


・7日

A氏とアメ横にスカジャンを買いに行く。

musizuwalk.hatenablog.com

今住んでる1Kのアパートの家賃くらいしたけど、結論から言うと大満足です。出かけるたびに着ているし親にも友達にも見せた。
初詣(2回目)にも行って、七色のケーキを食べた。初詣のおみくじで「口だけじゃなくて行動も伴え」というようなことが書かれていて、本当にそう……と思ったのにいろんなことが有言不実行で1月が終わりました。

・14日

MOROHAトークライブ「NAMA NICE DAY」の日。せっかく渋谷まで出るので、ヴァロットン展も見に行った。

学生たちのデモ行進〈息づく街パリ V〉

かなりよかった。白と黒の二色のみだからこそ、構図の巧みさや白と黒の配色のバランス、明暗などが際立っている。色がうまく塗れない人間としては、こんなふうに描けたら格好よすぎるが、色をうまく塗るよりも難しい気がする。図録も購入。『愛書家』が好き。

Shibuya LOFT 9

こういうイベントスペース?に来るのは僕おもの公開収録以来。ビールを片手に最後列でゆっくり2人の話を聞くのはかなり楽しい時間だった。バチバチなライブはそれはそれで楽しいのだと思うが、こういう場は観客側も演者もリラックスして臨めるのがいいなと思う。コンビ愛クイズ(「何このキモい企画」というツッコミ含め)が特に楽しくて、自分の知らないMOROHAさんの15年の歴史があるんだな〜と眩しい気持ちになった。印象に残ったところは、「UKはクールな飛影、俺は幽助……と言いたいんだけど、桑原なんだよな」「(笑)いいじゃん桑原、一番愛嬌あって」「そんな飛影と桑原でやらせてもらってますが」みたいなくだり。自分はかなり面白かったが会場はややウケくらいで、幽白を知らない層(知っててもキャラのイメージが掴めない層)もいるんだろうなと思った。7月の新譜リリースワンマンも楽しみ〜。


・21日

A氏とディズニー見る会(2回目)をやる。NBCとライオンキングを観る。NBC、前述のジャックの爆速立ち直りが好きなんだけど、A氏も「えええ〜〜〜!?」と言ってて面白かった。あと、家に届いたオタク・フレグランスを嗅がせたりしていた。今家に香水がいっぱいある。

・28日

テーブルウェア展に行く。これに行くのも今年で4、5回目になる。今年は母と父と姉の4人で行った。自分は少し前からとんすいを探していて(冬になってから毎晩鍋なので)、なかなかこれだ!というものが見つからず、この会場でもなかなか眼鏡に叶うものがなかった。そもそもとんすいを販売している店舗自体が少なかった。
これ以上探してももうないだろう、と思い家族にLINEを送ったそのときに、これぞというとんすいを目にした。

文五郎窯のとんすい

www.bungoro.com

文五郎窯という窯元のもので、これは……何焼きなんだろう? ともかく、黒地(メイン食器は黒で揃えている)に金の釉薬が塗られており、シンプルな中に味わいがあるところ、大きさ(容量)、形、表面の風味(光沢がないものを探していた)、すベてが理想通りで完璧だった。見かけたものが欲しくなって買うのもいいけど「こんなものが欲しいな」と思い描いていて探すのも楽しいものだ。
購入するとき現金で払ったのだけど、お店の人が「新500円硬貨だ!この会場ではよく見かけますね!地元だと全然見ないんですよ」「滋賀とは流通量が違うんだよ」などと言っていて、面白かった。
会場に黒柳徹子さんが来ていて、トークショーを観る。持ちネタがたくさんあって、かくしゃくとしていてすごいなと思った。美容の秘訣は?という質問に「化粧は近くで見なければよく分からないから、塗るのは適当にやってる。大事なのは落とすこと」「健康の秘訣はたくさん寝ること。9時くらいに寝て、3時くらいに起きてちょっと甘いものを食べて(そんな時間に笑)、それからまた寝る」と言っていて、妙に印象に残った。
昼と夜を一緒に食べて解散する。こんなふうに家族で険悪にならずに過ごせる日が来ようとは。ぐい呑みを買った母は、日本酒を飲んでる写真をよく送ってくるようになった。この関係が長く継続するように、家族の心身の健康、互いに経済的に困窮しないことを切に願っている。


・29日

友人とシーシャカフェに行く。今年の実績解除したいことのうちの一つだったので、早速行けて嬉しい。もともと友人も少ない上あまり頻繁に人に会うほうでもなく、気づいたら疎遠になっている人のほうが多いので、継続して会ってくれる友人がいることはありがたいことだ。

シーシャはかなり面白かった。「煙を吸って吐くと味がする」ということが、何度やっても新鮮な驚きがあった。よく「かき氷シロップは全部同じ味(匂いで風味を変えている)」なんて言うけど、人間が味を感じる部分は舌だけじゃないんだな……としみじみ思う。最初はフルーツ系(ライチと何とか)、次は紅茶とフルーツのブレンドを頼んだが、どちらもおいしかった(両者の違いはあまり感じられなかった)。頭や喉が痛くなることはなかったが、結構満腹感を感じた。煙なんだから満腹中枢が働くはずもなく、たぶん血流が悪くなるとかそういう効果だろう。霞を食って生きる仙人ってこんな感じだろうか。
タブレットを持ち込んで作業する人、パソコンで仕事?をする人、だべる人、いろんな人が煙の薄靄と香りの中でチルする空間、というのがまたよくて、ときどきのんびりしたいと思った。チャイとホットワインを頼んだけど、それもおいしかった。
昼は日比谷公園を歩き、夜は銀座まで歩きスペインバル的なところでお酒とおつまみを飲んで帰った。楽しい1日。


1月はいろいろしたような気もするし、そうでもないような気もする。2月は短いので、もう少しちゃんと意識を持って過ごすこと。もう5日が過ぎたので、明日からは睡眠と食事に気をつけて過ごすこと。