感想0504

石田組 結成10周年ツアー

www.yokosuka-arts.or.jp

聴いてきました。クラシックはおろか音楽全般の知識に乏しいまま行ってしまったんだけど、結論から言うとかなりよかったです。プログラムは、前半にクラシックのスタンダードな弦楽合奏曲(なんだと思います、存じ上げないけど……)、休憩を挟んで後半には映画音楽、ロックバラード、ハードロック、アンコールにポップス……とバラエティが豊かで、味変が効いてて非常に楽しかったです。

全部よかったという前書きつきで、特によかったのはRainbowの2曲、中でも Stargazer は聴いてて惚れ惚れしました。格好よすぎる。歌詞で言うと*1Where is your star? Is it far, is it far, is it far? あたりが、ヴァイオリンってこんな音出るんだ? という驚きがありました。このメロディの主旋律として人間の歌声より好きかもしれない。うーん、間奏のギター速弾きパート(の弦楽合奏版)をもう一回聴きたい……。Stargazer はCD音源化されていないようで残念です。

Kill the kingもかなりよくて、これはライブCDが音源化されていてamazon musicなどでも聴けます。というか公式YouTubeでも観られる。YouTube映像、組長の眼光の鋭さに笑ってしまう。

キル・ザ・キング

キル・ザ・キング

  • 石田組
  • クラシック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

かなり格好いいです。ディープ・パープルの Burn もよく弾かれているナンバーのようなので、組長がリッチー・ブラックモア好きなんでしょうか。確かにめちゃくちゃ合ってるんだよな……。後半にRainbow 2曲を組むあたり、曲調と演奏?が合っているという自覚があるのかも。CD音源を聴くと Queen とかも弾いてるんだけど*2、ブラックモアの速弾きとか、弦がキュッと鳴るときの……若干の不安を煽るような音?がすごくマッチしている。

しかし「Burn の間奏がクラシックのコード?でつくられている」のか、「石田組の技巧がすごい」のかよく分からないんだけど、例の速弾き間奏ギターリフも「めちゃくちゃしっくりくるな……」の気持ちが強く、正直「もとから完全にクラシック」にしか聴こえないまである。

紫の炎

紫の炎

  • 石田組
  • クラシック・クロスオーバー
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

何でも格式高く聴こえる気がする、弦楽器の持つパワーなのかもしれません。

閑話休題。アンコールも3曲もやってくれて、しかも一曲目が「♪これっきりこれっきり……」、山口百恵の『横須賀ストーリー』で、会場が横須賀芸術劇場なのでご当地ネタですね。フロア爆上がりでした。劇的なイントロからよかったけど、弓で弾くのではなくギターと同じく弦を指で弾いて音を出してるところもあり、コントラバス?がベースみたいな旋律で……これらも同じ弦楽器なんだ……と新鮮に感じました。歌謡曲も全然いいな。

横浜駅の広告で組長の見た目に惹かれてチケットを購入したため、自分のような音楽ニワカが楽しめるか正直ちょっと不安でした。しかし前述の通りクラシックだけでなくいろんな曲を披露してくれたことや、観客を沸かせるMCが挟まったこともあり*3、最後まで大満足で楽しめました。MCでメンバー紹介をしてくれたんですけど、「かの有名な神奈川フィル」、「○○(「長女」「おばあちゃん」などメンバーの親族)が……とにかく俺のファン!」みたいな天丼でも盛り上げてくれて、ファンへのサービス精神が旺盛な方だな……と思いました。途中お色直しがあったのもよかった。アイドルのライブ? 最後は裸足で演奏してましたね。そこもよかった。

最前列に横断幕を持ったファンの方々がいたのもよく分かる感じで、その光景ごと印象に残りました。

*1:演奏では歌詞ないけど

*2:それも普通にいいんだけど

*3:ライブじゃなくてコンサートでMCがあったの初めてだった。