『アンナチュラル』感想 他

『アンナチュラル』

いまさら観た。ずっと観ないとな〜と思いながらサボってたんだけど、アマプラで配信終了するっていうから……。フィットボクシングしながら観ようと思って視聴し始めたのに、途中からフィッボ終わっても食い入るように観てました。

第一の感想として、めっちゃおもしろかったです。以前『イカゲーム』の感想を書いたときに「日本制作のドラマ作品でこんなふうに社会的なテーマを描けるのかな〜」みたいなことを言ってしまったんだけど、描いてたな……。日本のドラマ観てないくせに、勉強不足で適当なことを言うもんじゃないね。

作中でも話題に上がってたけど、『BONES』や法医学的ものは好きなので(『死体は語る』読んでるオタク多いよな……)、まずふつうにジャンルが合ってた。米津玄師の『Lemon』がタイアップで、なんかシリアスで重い話なのかな……と思ってたけど、結構コミカルな描写も多く、口当たりふんわりさっくり、でも扱うものがしっかりしている……という按配がよかったです。生身の人間が演じてるやりとりが嘘臭くなく、風変わりなキャラが演技の自然さで成り立っているというか……。中堂系と木林さんは結構「キャラクター」感あったけど、そのキャラクターがいいというタイプの人物像だから、仕方ない。

ストーリー。1話からよかったよね、真実と思われたものが二転三転して明らかになっていく様子が……。全体としては、1話で1つの事件(ご遺体)を調べつつ、六郎のこころの動きやミコトの過去や中堂が追う犯人が明らかになる。物語の推進力がはっきりしてて観てて飽きない、どころか続きが気になってどんどん観てしまった。あとよかったところ、家族の描き方。雨宮の家族があれば三澄の家があり、ゲストの家庭が遅れて和解した一方で、六郎と父のように分かり合えないこともある。全部が全部分かり合える、ハッピーエンド!とならないところにリアリティを感じる。それでもってそんな六郎にとってUDIが大事な居場所になっていくことは、心温まる一方で「裏切りの重さが増す」ことであり……。無駄がねえな〜。

けして逆張りで観てなかったわけではないけど、そのうち観るか……と思いながら今になってしまって……話題の作品はなるべく公開当時に観なきゃダメだ……としみじみ思った。

『MIU404』

『アンナチュラル』が面白かったので、同じ野木亜紀子作品を視聴。1話はう〜ん?という感じだったけど2話目からどんどん面白くなった。こっちのほうがかなりストレートにエンタメ感あるな。

よかったところ。社会的な問題を『アンナチュラル』以上にガッツリ扱っていて、「作品を世に出す意義」をめちゃくちゃ感じたところ。5話『夢の島』7話『現在地』なんかが顕著かな。『夢の島』、日本にいててあれを思わない人間いる? でも一番好きなのは4話。あんなのみんな好きだろと思った。

最後に1点。男バディ大好きオタクだったら脳を焼かれていたと思う。おもしろかったです。