ムビナナ雑感

観てきた。よかったです。何度も通う! という感じではない(出来がどうという話でなく、自分が劇場作品をそういう楽しみ方をしないので)けど、う〜ん、もう1回ずつくらい観に行ってもいいな……。でもそれだったらBlu-ray買ったほうがいいか。家でじっくり楽しめるし……人にも見せやすいし……。映画館で観てBlu-rayも買えばいい? そうね……。

DAY1 @横浜ブルク13 応援上映

まず感じたこと。めっちゃ短い! いや短くないんだけど、体感が……。声優が出るライブが3時間とかやるせいか? もっと観たいな〜と思ったけど、この物足りなく感じるくらいがちょうどいいのかも?

セットリストや演出について。まずIDOLiSH7。親の顔より観たモンジェネだけど、小物や振り付けが違うとかなり印象変わるな〜。それはそれとして、微妙な服を着た微妙な人数のバックダンサーがアイドルより前に出て踊るのは何? なぜアイドルの前に出る? バックダンサーとは? リスポはアイナナの中でももっとも感動的な文脈が乗ってる曲の一つなので、説明不要ですね。アイナナはメンバーの立ち位置の入れ替わり方がスムーズで、観ていて楽しかった。7人いるからこそですね。

次にŹOOĻ。ŹOOĻかっこよかったな〜。ライティング?というのか、影のつけ方が他のグループよりバキバキしていたような。ゾバラとバンバンバン、ゲーム内の文脈という点でも妥当なチョイスです。

しかしゾバラ、リユニオンの木村昴氏がめっっっちゃよかったので、熱量という点で生身に劣ってしまうとは思った。その代わり?、ダンスがよかった。ラストの虎於さんの見せ場のダンス、その上を飛び越すトウマさんがめっちゃいい。こういう激しいダンスは声優ライブではできないから、それぞれの媒体でできることや得意なことをうまく振り分けている感じ。

TRIGGER。あっちの世界のラスディメってもしかしてシンフォニックエディションが主流なんですか? まあもともとがミュージカルでどう流すんだろうみたいな曲ではあるが……。しかしRTIだかリユニオンだかでやってた指差し確認ダンスがめちゃくちゃ好きなので、CGでも観たかった……。

Re:vale。推しであるところのRe:valeだけど、なんか……モモさんってライブでずっとあのテンションなんですか? ゲームでモモさんの裏側を知っているマネージャーと、外側にお出ししてる姿しか見ていないファンではモモさんの解釈がまったく違いそう。俺はどっちの気持ちでいたらいいですか? 「モモは元気だな〜」みたいな顔してるユキさんはかわいかった。RTIからリユニオン、単独ライブ、今回の劇場版と、すっかり椅子使いをモノにしてておもしろい。MCのときユキさんが長めに椅子に座ってるのも解釈一致です。あのまま立ち上がらないかと思った。

新曲。まさか全グループに新曲があるとは。近年……新曲のリリース頻度が高くないか? 個人的にはライブで披露されたりアニメOPEDに起用されたり、MVつきで公開されたりするより、ストーリーの中でその曲の立ち位置があってほしい……。物語的な文脈が乗せられるのがこういう展開の強みで、そうでなければ「歌う理由があるだけのキャラソン」とそう変わらないのでは? 米津やKing Gnu、髭ダンなどのヒットメーカーが解像度の高い歌詞をくっつけてタイアップ曲を出す時代、アニソンの生き残る道って? とよく思うし、ちょっと違うけどこういうコンテンツに紐づく歌も「キャラが歌ってる」以上の強度がほしいと思ってしまうよ。「メロディや歌詞のよさ」が縦の糸なら「物語上の立ち位置」は横の糸……ってずっと言ってるけど共感されたことはない。

閑話休題。曲がみんなエモーショナル寄りだったので、アゲアゲ⤴︎ノリノリ⤴︎のTRIGGERがすごくよかった。サビのラストというか「どんなときも大丈夫〜」の前にワンフレーズメロディが入るのが好き。アイナナのリアル桜春樹がkz氏だとするとTRIGGERのその人はShinnosuke氏ですね。

Incomplete Rulerは……正直あまり思い入れがないので特に言うことがない。というか陸と天の「僕たち2人のデュエットなんて、本当は許されないよね……」みたいな湿ったノリについていけないのかも。ユニット越境曲や誕生日の課題曲、集合曲も出てるんだし、今更では……? 歌えばいいじゃん? でもすごく双子の声の重なりがよかった。

16人曲ことPieces of the world。よかった……。イントロもメロディーも高めのユニゾンもすごくいいけど、歌詞が本当にいいな……。アイナナ、扱うテーマ(アイドル)と媒体(ソーシャルゲーム)で刹那性をめちゃくちゃ感じて……「僕らはひとときに過ぎない存在」ってアイドルに歌わせる歌詞としてすごいな。でも「輝く星のように うねりは想像を超えて 時代と思いを繋いでく」になるのがめちゃくちゃいい。まさかとは思うけど、自分がアイドルに造詣が浅いだけで割とある手法なのか?

平日定時後に駆け込みで鑑賞したので、ペンライトは持たずに後方彼氏面で観ていた。人もほどほどだったのであまり騒がしい感じもなくて快適だった。

DAY2 @TOHOシネマズ渋谷 応援上映 Re:vale舞台挨拶・IDOLiSH7お見送りメッセージ

愛の鎖……?

いろいろあったはずなのに愛の鎖で縛り付けられるトウマしか思い出せん。いや悠さんも縛り付けられてたんだけど……なんかビーエル味がすごくて……。あっちの世界の虎於さんとトウマさんはそういう路線で売ってるんですか? 6部の虎於さんは比較的シュンとしてる時期が長かったので、威勢のいい姿を見て久々に脂ものを食べたときのような気持ちになった。

今回はペンライトを持って行った。リユニオンぶり……。ちなみに現場ガチ勢の人ってその現場ごとに買い換えるんだろうか? 賑やかしの一部になっている感じが楽しかったが、ペンライトを振ることにそこそこリソースを持っていかれる*1ので、ないほうが集中して観られるな……と思った。そもそも赤の他人と盛り上がりを共有したいという気持ちがない。内向性の獣だから……。

DAY1とはセトリの一部とMCが違って、個人的にはDAY2のほうが好きかな。MCがのびのびしててよかった。セトリの変更点はリスポ→PTT、ゾバラ(オバラか?)→ササゲロ、ラスディメ→クレセントライズ、ノーダウト→激情。こうやって並べるとやる曲がいっぱいあってすごいな。セトリが被ってる曲はカメラや演技はDAY1とまったく一緒だったかな? 変えてほしかったな〜。あるいは歌唱を再録するとか……。

気になったところ。一部で物議を醸していた(?)ユキさんの「いつもはモモのために歌ってる曲だけど〜」みたいなMC。私はそういうファンサービスなんだな(全体的にイチャつきが濃厚なので)と思ってたけど、あれが本心から出たものだったら……嫌と言えば嫌だが……まあそれもユキさんっぽいか。成長がないというか、いつまでも懲りない人だな〜とは思う。

あとは新曲を振り返って……ストロンガーアンドストロンガー、そういう演出なのは分かるけどもっと顔見せてよ!と思った。2回目のビプレは、ダンスがめっちゃかわいい。

そしてしみじみ、ライブというていをとっているけど、ライブでなく「ファン向けの劇場版」だなと思った。しかもメインストーリーが一通り終わり、イベント以外のアプリの今後が未定のいま公開……というのをかなり意識させられるテンションだった。俺たちは切磋琢磨するライバル🤜🤛というより、いつもは違うグループだけどみんな仲間!🤝みたいなノリとか……。アイドルライブの解像度については知らん。リアルアイドルにあんまり興味ないので……*2

ついでに言うと、自分は声優ライブが苦手ではなく、というか結構好きなんだけど、観てて若干の申し訳なさ?いたたまれなさ?を感じてしまう節があり……。いまはもうすっかり表に出ることも声優の仕事のうちだけど、そうでなかった頃を知ってる人もいるわけで……。年齢にも芸風?にも幅があるキャストの方々に、演じてるアイドルと同じムーブメントは求められないよ。イタコをしてくれてても地のキャラを行ってても座りが悪い気持ちになって、そう思うことがまた申し訳なく……。そういう点で、ムビナナで非実在アイドルのリアルを観られるのがありがたいな〜と思った。*3というか、アイドルもののメディア展開としてアニメだけじゃなくて、声優ライブ、劇場版、3DCGライブまであるの、本当にすごい。自分は現場第一主義とかではなく、もう積極的なリアルイベントを乗り逃していくスタイルなんだけど、本当にいろんな人が関わった、ありがたいジャンルだな〜と思った。

ぐだぐだいらんことを書いてたら疲れてきたので、最後に愛の鎖をシェアして終わります。

*1:これであってるのか?と振りながら常に思っている。

*2:生身の人間を推すときに発生する感情を考えて、意図的に近づかないようにしている節もある。

*3:いままで行ってなかったけど、CGライブに行ったらどんな気持ちになるんだろう?