9月に読んだ本

2023年9月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:544ページ
ナイス数:2ナイス

https://bookmeter.com/users/651603/summary/monthly/2023/9

■奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語

タイトルに惹かれて。Modest proposal、野球害毒論、ヘンドリック・シェーンは知ってたけど、全く存在を知らない文書や、今では信じられないけど昔は一般的だった言説がいろいろ出てきて面白い。特に面白かったのは武器軟膏の話。ハイヤームの『ルバイート』は内容がよかった。
『権威や、自身の主義主張に沿った物語をつい信じたくなるというのは、いつの時代においても人間の基本機能なのかもしれません。そしてそれが基本機能であるということは、それが「生存に有利をもたらす機能」だった(時期がある)ことも意味します。』
読了日:09月30日 著者:三崎 律日
https://bookmeter.com/books/14285128

■たのしいプロパガンダ (イースト新書Q)

コテンラジオ「ゲッペルス」に出てきたので。表紙のインパクトで気になっていたけど読んでいなかった。この本ですでにウクライナとロシアの問題が出ているの、ああ……という気持ちに。『永遠の0』『紺碧の艦隊』『風立ちぬ』を比較した右傾エンタメ評が面白かった。本筋ではないけど、「考えてもみれば気味の悪い話ではある。現実の堀越の妻の名前は「菜穂子」ではないし、そもそも戦時中に堀越と死別していない。『風立ちぬ』は、宮崎の「妄想」にほかならない。にもかかわらず、それが美麗なビジュアルでもって全世界に発信されている。」笑
読了日:09月28日 著者:辻田真佐憲
https://bookmeter.com/books/9841101


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