古代メキシコ展・中野・行ったことのない街(9月の日記)

9月が終わってしまい、今年も残すところあと3ヶ月か。今月も相変わらず仕事が忙しかった。ここのところ毎月「今月もたくさん残業した」みたいなこと言ってないか? 実際今月は忙しかったように思う。部内で夏季休暇を回す必要があった上に、単純に案件数が多くて売り上げもよかったらしい。7月8月は低迷してたらしいので、弊社が安泰なら自分も嬉しい。

あとはコロナにかかったり内視鏡検査をしたりで、健康面で万全でないことが多かった。健康は本当にすべての基礎であり、健康という土台がないと娯楽も楽しめないし自己実現に向けた努力もできない。「オタクも年をとると健康の話しかしなくなる」はマジ。というか、寝てない自慢・酒クズ自慢・限界自慢も、ある程度年齢を重ねると「自己管理ができてなくてちょっとな……」という方向になる。とにかくバランスのよい食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレスへの対処に気をつけよう。

FC2からはてブに来て、ずっとブログの書き方を模索している気がする。こうしよう、みたいな型を決めなくちゃいけないモンでもないんだが、自分としては型があったほうがやりやすいので……。毎日書くほどのまめさはないし、でも月末でまとめると書くことが多くなる上に、熱い鉄が冷めたりで書く気が起こらなくなる……。週ごとに書くべきか? 書かなきゃいけないという気持ちを捨てるか? この無意味な悩み、そのものがダルい。

読んだ本

musizuwalk.hatenablog.com

読書メーターを久々に使った。「読んだ本を冊数・頁数で数値化する試み、自分の中に内容を落とし込むよりとにかく量を読む方に振れてあまりよくないのでは」と思って(あとは本を読まないうちに単純に存在を忘れて)いたんだけど、少なくとも登録していたときの方が本を読もうとする意識が高かったので、これからはポチポチ登録しようと思う。にしても、月のまとめをブログに貼ろうとしたら、はてブって有料会員じゃないとHTML編集できないんだな……。

観た映画

『オオカミの家』

www.zaziefilms.com

コロニア・ディグニダ(チリ共和国に存在したコミューン)を下地に作られた映画。ストップモーション、という括りにしていいのか分からないけど、アニメーションの映像がすごい、CG技術やプロジェクションマッピングでない、アナログだからこそ新鮮!と感じたけど、全体としては全然ピンと来なかった……。そもそも自分が中途半端にコロニア・ディグニダのことを調べてしまい、この一連のことをもっと詳しく知りたい!という気持ちで臨んでしまったのがよくなかった。洋食屋にラーメンを食べに行ってしまったようなもんなので、このスコアの8割くらいは自分の鑑賞の姿勢のせい。あとはまあ、言わんとしていること(子供や語り手に起こっていること)は何となく分かるのだが、自分は観念的な話より明確に登場人物がどうしてこうして……というストーリーの軸が存在している作品の方が好きなんだなと思った。

読んだ漫画(一部再掲)

レッドブルー』7巻

最近よく思うんだけど、漫画や小説の「いい子でみんなに好かれる」主人公像、描写に相当な説得力がないとケッ……と唾を吐くような気持ちになってしまうので、「陰湿で気味が悪い」キャラとして説得力がある青葉くんのことはかなり好きだ。かつ、気持ち・行動の両方の面でちゃんと話の推進力になっているところが、自分が主人公に求めている素質をちゃんと満たしている。萌えの気持ちはあんまりないんだけど、岩瀬くんとの関係性もいい。

レッドブルー』7巻 57頁

この2人、親しくなっているけど不完全な友情でいいな〜。

羽鶴くんが拳心くんと離れて、鵺路くんと観戦してるのがいい。対戦相手の皆さんがよくも悪くも青葉くんに一目置いてるのがいいよね。柊さんは挨拶を無視してたけど、その後の感じはどうなんだろうな。

レッドブルー』7巻 65頁

今回の萌えポイント、心の声で自分を「結雅(ゆう)」と呼ぶ羽鶴くん。

『付き合ってあげてもいいかな』11巻

価値観としての性欲の話をしていたので、読んでから性欲についてかなり考えてしまった。「愛しているなら深く触れ合って愛し合いたいと思うのは自然」「好きな人となら心も体も愛し合いたいはず」と性欲と愛情を直列で結びつけ、性欲を過剰に美化するわけではなく、それでいて「性欲の少ない側の主張のほうが正しいっぽい雰囲気がする」「価値観の違いであり、性欲が卑しいわけではない」という目線があり、ニュートラルな描き方でいいな〜と思った。自分としては、性欲と愛情は別物(愛情の有無と性欲を抱くか否かに相関関係なし)という認識なんだけど、近しい身体的な接触が恋愛と友愛を別つものというのも何となく分かる……という感じです。人間関係っていろんな側面があって難しいねー。

にしても、オーコメのさえみわの距離感は何なん? と毎回新鮮に嫌がっているのだが、もしかしたら自分はさえ美和のアンチなのかもしれない……と最近のマンガワン配信を読んで思った。何で恋愛としてのさえみわが嫌なのか(友情は好き)(冴子とユリア、環とみわは恋愛でも好き)、答えを出したいな〜と思って考えているが、まだ分からない。

ガチ恋粘着獣」11巻

ゼノンでも読んでいるので、単行本が出たからといって特別感想があるわけじゃないんだけど……。小夜は一途でかわいいよな〜(ギンガとワンチャンあってほしいという気持ちは微塵もない)と思いつつ、ミツクリの「変わってしまったものの変わる前の姿が好きだった」みたいな気持ちもまあ分かる。でもギンガ編、もうコズミック(と数字であるリスナーみんな)エンドなのがハッキリしているので、早く成仏してください。

あとは『ハガレン』全巻を読み直して、作者の方の厳しくも健全な価値観が作品にモロに反映されている上、話の作りが頑強ですごいと思った。友人が「作者のクリエイター適性が高い」と評していて、納得感しかない。

 

以下、そのほかのこと。

・9/2(土)

東京博物館に特別展「古代メキシコ マヤ、アステカ、ティオティワカン」を観に行く。古代メキシコ文明への知識は、フォロワーから話を聞いた程度で、つまり全然自分の知識として全然理解していない。でもこの展示に興味が持てたのでよかった。

しかしメソメキシコという範囲が広く(メキシコ湾岸部、メキシコ中央高原、オアハカ地域、マヤ低地・高地)、それぞれ別の年代で別の文明があり、しかし相互に影響していて……という状態なので、正味な話今も自分の中に落とし込めていない。マヤ文明ってめっちゃ長いんだな……というくらいの認識。

あと、展示の仕方が年代順でも地域別でもなく、隣り合っている展示でも地域や年代が離れていたりして……。結構前提の知識を勉強している人向けなんだろうか。しかしまあ、まったく知らないなりに、展示品が新鮮なものばかりで面白かった。

アステカ文明のテクバトル(儀礼用ナイフ)1502-20年

かわいくてワロタ。

マヤ文明 支配者層の土偶 600-950年

足が浮いてるところがかわいい。

テオティワカン文明の鳥形土器 250−550年

とても印象に残る顔をしている。通称「狂っためんどり」とのこと。海から遠いテオティワカン文明なのに貝が施されているので、湾岸地域との交易があったと見られる。

あとは「羽毛の蛇神」とか、どういうこと?というフレーズが説明なしに普通に出てくるので面白かった。

お昼は近くのアジア料理店に入る。インドカレーがあったのでめちゃくちゃ食べたかったが、いつもカレー食ってるな……という自認があったため、ネパールの焼きそばを食べた。たまごが入ってるのが新鮮。

ネパールチャウメン

その後は何となく浅草まで行き、浅草寺にお参りに行った。「浅草寺のおみくじは凶が出る」という話をしたらA氏がバッチリ引いていたので面白かった。

・9/6(水)

朝、通勤電車の中で悪寒を感じ、途中の駅で降りて少し休んでから出勤した。この悪寒……貧血! と思ったら発熱だったようで、どんどん体調が悪くなっていく感覚があり、午後休をもらって病院に行った。コロナウィルスでした。ずっとマスクをしていたけど、4月に3回目のワクチンを打ってから時間も経っているし、外出も通勤もしているしで仕方ないのかもしれない……。午前に出勤してしまったので、周りに感染させていないかが心配だったが、とりあえず席の近くでは感染者が出なかったのでホッとした。

38度程度の熱が出て、金曜日まで寝込んだ。食べられると思ったうどん一食も全然食べ切れなくて、久々に体調を崩すという状態を味わった。幸いひどい後遺症もなく回復したけど、次のワクチンを打つタイミングに悩む。

・9/15(金)

地球タクシー横浜で紹介されていたキッチンカーのケバブ屋さんが帰ってきていたので、帰りに買って食べた。番組を見てからずっと食べたかったので嬉しい。

アリババケバブ

・9/16(土)

川崎チネチッタに『オオカミの家』を見にいく。チネチッタ、初めて行ったけどディズニーシーを1/10にしたくらいの空気(建物や植物を使った雰囲気づくり)があって、ゲートをくぐったらこんな世界が広がってるの、おもしろ〜と思った。

・9/17(日)

A氏と中野に行く。少し早い誕生日祝いをしてもらう。

ケーキ

人から誕生日を祝ってもらえるの、嬉しいしありがたい。人の誕生日を祝うのも好きだ。人付き合いは不得手だけど、人に何かをあげたり喜ばせたりするのはかなり好きなので、イベントごとが好きなんだと思う。

中野ブロードウェイをぶらぶらして、やまほど漫画と玩具類を見る。来たのは7年ぶりくらい? 新鮮にサブカルチャーをビンビン感じてすごい。妄執というか偏執狂に近いオタクの熱量を感じる。いい意味で。
上階には空きテナント?閉店している店舗?が目立ち、建物の老朽化も感じたのだけど、自分では頻繁に来ないだろうけど一つの文化的な財産として長く続いてほしいな〜と思った。

ピクトグラムが立体になっている

集めている漫画や全巻持っている漫画はあるか?という話になり、非オタク一般女性であるA氏の「まったくない」(自分が勧めた『付きかな』だけである)という回答に、素直に人種の違いを感じてビビった。

その後、A氏が予約してくれた吹きガラス体験をした。自分が今年の初めに「体験したことをないことをいろいろやりたい」と言ったのを覚えていてくれたらしい。なくてもいいけどほしいな〜と思っていた、一輪挿しの花瓶を作った。

謎の実と一輪挿しの花瓶

正味なところガラス職人さんがめちゃくちゃ面倒を見てくれて、職人さん8:自分2くらいの感じでほぼ職人さんが作ってくれたのだが、やったことがないことをするのは何でも面白い。今回は30分くらいのコースだったが、ほとんど体験者の力だけで作品を完成させる長期のコースもあるらしく、こういう趣味の教室に通うのも楽しいだろうな。

普段生花を買う習慣がまったくないので、とりあえず近くの花屋で一番収まりのよさそうなもの(謎の実)を買ったとさ。これでいつでも花一輪やミニブーケが買えるね!

せっかく中野に来たので、夜はヴァタニム(ウズベキスタン料理屋)に行ってショルヴァ(ラムのスープ)とプロフを食べた。素朴な味。

・9/23(土)

国立新美術館に「テート美術館展 光」を観に行く。朝一で行ったのだが土日ということもあり混んでいて、少し気が挫けそうになる。でも「光」のテーマのもと、宗教画から現代アートまで幅広く扱っていて、キュレーションもいろいろあってよかった。現代アートとか自分では見に行かないからなあ。

印象に残ったのは、ジュリアン・オピー『声、足音、電話』。写真をデジタル加工したものらしく、平坦なのだけど色味がすごくいい。

Julian Opie - voices footsteps telephone. 2000

www.julianopie.com

公式サイトより引用……だけど何故か展示と色味が全然違う。

・9/25(月)

内視鏡検査。朝5時から15分おきに下剤を飲んで、やることもないので、ブリティッシュ・ベイクオフのシーズン1を観ていた。仕事に関係なく情熱を燃やす趣味があるのは素敵だ。チャレンジとチャレンジの途中に食の歴史の紹介を挟んでいるのもいい。幅広い年代で違う環境にいる女性・男性を見ていて、いろんな人の人生が、ある……と当たり前のことを思う。お菓子作りが趣味の人が見たらまた全然違うんだろうな。

しかしこういうコンテスト系リアリティーショー、ドキドキもするし面白いけど、人が落ち込んだりパニックになったりしている姿をエンタメにしている居心地の悪さみたいなものも感じる。考えすぎか?

・9/30(土)

大学時代の友人と遊ぶ。東京の行ったことのない街を歩こう!ということで、ひとまず東京駅で昼ご飯を食べた。東京駅、食事処もお土産屋も弁当屋もあり、普通の駅とは違うターミナル駅ならではの雰囲気がある。ご飯を食べたセントラルは「風格漂う『食堂車両』を店内に再現した、東京駅のシンボルとなる食の空間」だそう。

セントラルのハヤシライス

どこに向かうか考えて、何となく名前に惹かれて「泉岳寺駅」を選ぶ。お寺があるのかな〜みたいな話をしていたら、「泉岳寺」は忠臣蔵で有名な赤穂義士ゆかりの地だったようで、改札を出てすぐに赤穂義士47人の名前がかかっていた。参道にあるお店で赤穂義士のグッズが売られていたり、『血染めの梅』『血染めの石』『首洗い井戸』といった(金田一少年に出てきそうな)ゆかりの品?が見られたり、聖地の趣があった。忠臣蔵のこともっとよく知りたい〜と思ったけど、いまだ調べていない。

その後は高輪ゲートウェイから山手線で降りたことのない駅に行こうという運びになり、おばあちゃんの原宿こと巣鴨に向かう。メインストリートっぽい商店街を歩いていたら「巣鴨地蔵通り商店街公式イメージキャラクター」すがもんがあちこちにいて、街の人に愛されててかわいい〜♡となった。

鴨南蛮せいろとすがもん

すがもんの壁⚪︎

その後、巣鴨で夜ご飯を食べ、話しながらひたすら道沿いに歩いて……いたら東京ドームシティに辿り着いた。東京の地理が分からん。せっかくなので観覧車に乗って解散した。いろいろ観たり読んだりしたものの話をしたり、会社や人生の話をして、めっちゃ楽しかった〜。

 

終わり。なんか書くのにめちゃくちゃ時間がかかった。10月は客先との食事会、先輩と2人で名古屋へ出張があるらしい。うわ〜。気が重いけどほどほどに頑張ろう。